年金は70歳から?繰上げ支給と繰下げ支給、どちらがお得?

「自民党は29日、社会保障に関する提言をまとめた。現在70歳が上限の年金受給開始年齢を70歳超での開始も選べるようにすることや、被用者保険の適用を短時間労働者にも広げることなどを盛り込んだ。週内にも政府に提出し、2019年末までに改革案と工程表を策定するよう要望する。提言は、「人生100年時代戦略本部」(本部長・岸田文雄政調会長)が取りまとめた。24年に50歳以上の人口が5割を超えることから、全世代の人々が自立し活躍できる、定年のない「エイジフリー社会」を構築することが喫緊の課題だと明記した。」

 

年金がらみのニュースにはつい過敏に反応してしまう僕です。

ただ、今回の提言は現行制度の幅を広げる主旨で、ベース年齢の引き上げではないようです。

 

老齢基礎年金(国民年金)はご存知の通り、現行制度では受給開始年齢を基本65歳から繰上げたり繰下げたりできます。

そのかわり、繰上げると年支給額が下がり、繰下げると上がります。

 

具体的には支給開始年齢ごとに計算される増減率が決まっていて

60歳:  70%
61歳:  76%
62歳:  82%
63歳:  88%
64歳:  94%
65歳: 100%
66歳: 108%
67歳: 117%
68歳: 125%
69歳: 134%
70歳: 142%

これに78万円を掛けた額が毎年支給されます。

今回の提言はこの選択肢を71歳以上にも拡大するもので、繰下げするほど増える割合が大きくなるんでしょうね。

気になるのは「人生100年社会」とか「エイジフリー社会」とか、、それって一生貰わないで生涯現役で働けということかな?

まあ選択の自由がある以上、個々人の生き様ですからね。。

早々に60歳から受給するのも良し。

80歳まで貰わないで頑張るのも良し。

 

興味本位ですが、何歳から受給開始するとお得でしょうか?
男性の平均寿命80歳まで生きた場合、受給開始年齢に応じて

60歳:20年 × 70% =14.0年分 ⇒計1092万円
61歳:19年 × 76% =14.4年分 ⇒計1123万円
62歳:18年 × 82% =14.8年分 ⇒計1154万円
63歳:17年 × 88% =15.0年分 ⇒計1170万円
64歳:16年 × 94% =15.0年分 ⇒計1170万円
65歳:15年 ×100% =15.0年分 ⇒計1170万円
66歳:14年 ×108% =15.1年分 ⇒計1178万円
67歳:13年 ×117% =15.2年分 ⇒計1186万円
68歳:12年 ×125% =15.0年分 ⇒計1170万円
69歳:11年 ×134% =14.7年分 ⇒計1147万円
70歳:10年 ×142% =14.2年分 ⇒計1108万円

平均寿命で考えると67歳受給が一番お得な計算ですね。

でも実際の自分の寿命が何歳かは誰もわからないので、この程度の差なら僕は60歳受給を希望しますすけど。。(繰上げ支給の場合、寡婦年金と障碍者年金が支給されなくなるので注意要)

 

では人生100年時代を想定した場合はどうでしょう?
受給開始年齢に応じて

60歳:40年 × 70% =28.0年分 ⇒計2184万円
61歳:39年 × 76% =29.6年分 ⇒計2309万円
62歳:38年 × 82% =31.2年分 ⇒計2434万円
63歳:37年 × 88% =32.6年分 ⇒計2542万円
64歳:36年 × 94% =33.8年分 ⇒計2636万円
65歳:35年 ×100% =35.0年分 ⇒計2730万円
66歳:34年 ×108% =36.7年分 ⇒計2863万円
67歳:33年 ×117% =38.6年分 ⇒計3010万円
68歳:32年 ×125% =40.0年分 ⇒計3120万円
69歳:31年 ×134% =41.5年分 ⇒計3237万円
70歳:30年 ×142% =42.6年分 ⇒計3323万円

受給開始を繰り下げるほどお得になり、その差は1.5倍(1139万円)に拡大します。

 

71歳以降にもっと繰り下げれば更にお得になるという提言ですけど、貰わずに終わる人が増えて年金基金としては助かるのかも。

さすがに平均寿命が100歳になることは考えにくいですよね。。